○気仙沼・本吉地域広域行政事務組合職員の旅費に関する条例
平成2年7月30日
条例第8号
気仙沼・本吉地域広域行政事務組合職員の旅費に関する条例(昭和46年条例第4号)の全部を次のように改正する。
(目的)
第1条 この条例は,公務のために旅行する職員及び職員以外の者に対し支給する旅費に関し,必要な事項を定めることを目的とする。
(1) 職員 地方公務員法(昭和25年法律第261号)第3条第2項に規定する組合の一般職に属する職員をいう。
(2) 内国旅行 本邦(本州,北海道,四国,九州及び管理者が規則で定めるその附属の島の存する領域をいう。以下同じ。)における旅行をいう。
(3) 外国旅行 本邦と外国(本邦以外の領域(公海を含む。)をいう。以下同じ。)との間における旅行及び外国における旅行をいう。
(4) 出張 職員が公務のため,一時その在勤庁(常時勤務する在勤庁のない場合又は任命権者若しくはその委任を受けた者(以下「旅行命令権者」という。)が認める場合には,その住所,居所その他旅行命令権者が認める場所)を離れて旅行し又は職員以外の者が公務のため,一時その住所又は居所を離れて旅行することをいう。
(5) 赴任 新たに採用された職員(規則で定める職員に限る。)がその採用に伴う移転のため住所若しくは居所から在勤庁に旅行し,又は転任を命ぜられた職員がその転任に伴う移転のため旧在勤庁から新在勤庁に旅行することをいう。
(6) 帰住 職員が退職し,又は死亡した場合においてその職員又はその遺族が生活の根拠となる地に旅行することをいう。
(7) 家族 内国旅行にあっては職員の配偶者(届出をしないが事実上婚姻関係と同様の事情にある者を含む。以下同じ。),子,父母,孫,祖父母及び兄弟姉妹で職員と生計を一にするものをいい,外国旅行にあっては職員の配偶者及び子で職員と生計を一にするものをいう。
(8) 遺族 職員の配偶者,子,父母,孫,祖父母及び兄弟姉妹並びに職員の死亡当時,職員と生計を一にしていた他の親族をいう。
(9) 旅行役務提供者 旅行業者(旅行業法(昭和27年法律第239号)第6条の4第1項に規定する旅行業者をいう。)その他の規則で定める者(以下この号において「旅行業者等」という。)であって,組合と旅行役務提供契約(旅行業者等が組合に対して旅行に係る役務その他の規則で定めるものを旅行者に提供することを約し,かつ,組合が当該旅行業者等に対して当該旅行に係る旅費に相当する金額を支払うことを約する契約をいう。次条第8項において同じ。)を締結したものをいう。
(10) 宿泊費基準額 国家公務員等の旅費支給規程(昭和25年大蔵省令第45号。以下「財務省令」という。)別表第2職務の級が10級以下の者の欄に規定する額をいう。
2 この条例において「何々地」という場合には,本邦にあっては市町村の存する地域(都の特別区の存する地域にあっては,特別区の存する全地域)をいい,外国にあってはこれに準ずる地域をいうものとする。
(旅費の支給)
第3条 職員が出張し,又は赴任した場合には,当該職員に対し旅費を支給する。
(1) 職員が,出張及び赴任のための内国旅行中に退職,免職,失職又は休職(以下「退職等」という。)となった場合(当該退職等に伴う旅行を必要としない場合を除く。) 当該職員
(2) 職員が,出張及び赴任のための内国旅行中に死亡した場合 当該職員の遺族
(3) 勤続2年以上の職員が死亡した場合において,当該職員の遺族がその死亡の日の翌日から3月以内にその居住地に出発して帰住したとき 当該遺族
(4) 職員が,出張のための外国旅行中に退職等となった場合(当該退職等に伴う旅行を必要としない場合を除く。) 当該職員
(5) 職員が,出張のための外国旅行中に死亡した場合 当該職員の遺族
4 職員又は職員以外の者が,市の機関の依頼又は要求に応じ,公務の遂行を補助するため証人,鑑定人,参考人,通訳,講師等として旅行した場合には,その者に対し旅費を支給する。
(1) 前条第1項の規定に該当する旅行 旅行命令
(2) 前条第4項の規定に該当する旅行 旅行依頼
2 旅行命令権者は,電信,電話,郵便等の通信連絡手段によっては公務の円滑な遂行を図ることができない場合で,かつ,予算上旅費の支出が可能である場合に限り,旅行命令等を発することができる。
4 旅行命令権者は,旅行命令等を発し又はその変更をするには,旅行命令簿又は旅行依頼簿(以下「旅行命令簿等」という。)に当該旅行に関する事項の記載又は記録をし,当該事項を当該旅行者に通知しなければならない。ただし,旅行命令簿等に当該事項の記載又は記録をするいとまがない場合には,この限りでない。
6 旅行命令簿等の記載事項及び様式は,規則で定める。
(旅行命令等に従わない旅行)
第5条 旅行者は,公務上の必要又は天災その他やむを得ない事情により,旅行命令等(前条第3項の規定により変更を受けた旅行命令等を含む。以下この条において同じ。)に従って旅行することができない場合には,あらかじめ旅行命令権者に旅行命令等の変更の申請をしなければならない。
2 旅行者は,前項の規定による旅行命令等の変更の申請をするいとまがない場合には,旅行命令等に従わないで旅行した後,できるだけ速やかに旅行命令権者に旅行命令等の変更の申請をしなければならない。
3 旅行者が,前2項の規定による旅行命令等の変更の申請をせず又は申請をしたが,その変更が認められなかった場合において,旅行命令等に従わないで旅行したときは,当該旅行者は,旅行命令等に従った限度の旅行に対する旅費のみの支給を受けることができる。
(旅費の種類)
第6条 旅費の種類は,鉄道賃,船賃,航空賃,その他の交通費,宿泊費,包括宿泊費,宿泊手当,転居費,着後滞在費,家族移転費,渡航雑費及び死亡手当とする。
(旅費の請求手続)
第8条 旅費(概算払に係る旅費を含む。)の支給を受けようとする旅行者及び概算払に係る旅費の支給を受けた旅行者で,その精算をしようとする者並びに旅費に相当する金額の支払を受けようとする旅行役務提供者は,所定の請求書(当該請求書に記載すべき事項を記録した電磁的記録(電子的方式,磁気的方式その他人の知覚によっては認識することができない方式で作られる記録であって,電子計算機による情報処理の用に供されるものをいう。第5項において同じ。)を含む。以下この条において同じ。)に必要な資料を添えて,これを当該旅費の支出又は支払をする者(以下「支出命令者等」という。)に提出しなければならない。この場合において,必要な資料の全部又は一部を提出しなかった者は,その請求に係る旅費又は旅費に相当する金額のうち,その資料を提出しなかったため,その旅費又は旅費に相当する金額の必要が明らかにされなかった部分の支給又は支払を受けることができない。
2 概算払に係る旅費の支給を受けた旅行者は,当該旅行を完了した後所定の期間内に,前項の規定による旅費の精算をしなければならない。
3 支出命令者等は,前項の規定による精算の結果,過払金があった場合には,所定の期間内に当該過払金を返納させなければならない。
6 前項の規定により請求書又は資料の提出が電磁的方法により行われたときは,支出命令者等の使用に係る電子計算機に備えられたファイルへの記録がなされた時に当該請求書又は資料を提出したものとみなす。
(1) 運賃
(2) 急行料金
(3) 寝台料金
(4) 座席指定料金
(5) 前各号に掲げる費用に付随する費用
2 前項第1号に掲げる運賃の額の上限は,内国旅行の場合であって運賃の等級が区分された鉄道により移動するときは最下級,外国旅行の場合であって運賃の等級が区分された鉄道により移動するときは最上級(等級が3以上に区分された鉄道により移動する場合には,最上級の直近下位の級)の運賃の額とする。
(1) 運賃
(2) 寝台料金
(3) 座席指定料金
(4) 前3に掲げる費用に付随する費用
2 前項第1号に掲げる運賃の額の上限は,内国旅行の場合であって運賃の等級が区分された船舶により移動するときは最下級,外国旅行の場合であって運賃の等級が区分された船舶により移動するときは最上級(等級が3以上に区分された船舶により移動する場合には,最上級の直近下位の級)の運賃の額とする。
(1) 運賃
(2) 座席指定料金
(3) 前2号に掲げる費用に付随する費用
2 前項第1号に掲げる運賃の額の上限は,運賃の等級が区分された航空機により移動する場合には,最下級の運賃の額とする。
(1) 道路運送法(昭和26年法律第183号)第3条第1号イに掲げる一般乗合旅客自動車運送事業(路線を定めて定期に運行する自動車により乗合旅客の運送を行うものに限る。)の用に供する自動車(外国におけるこれに相当するものを含む。)を利用する移動に要する運賃
(2) 道路運送法第3条第1号ハに掲げる一般乗用旅客自動車運送事業の用に供する自動車(外国におけるこれに相当するものを含む。)その他の旅客を運送する交通手段(前号に規定する自動車を除く。)を利用する移動に要する運賃
(3) 前2号に掲げる運賃以外の費用であって,道路運送法第80条第1項の許可を受けて業として有償で貸し渡す自家用自動車(外国におけるこれに相当するものを含む。)の賃料その他の移動に直接要する費用
(4) 前3号に掲げる費用に付随する費用
(宿泊費)
第13条 宿泊費は,旅行中の宿泊に要する費用とし,その額は,宿泊先の区分に応じた宿泊費基準額の範囲内の実費額とする。ただし,当該宿泊に係る特別な事情がある場合として規則で定める場合は,当該宿泊に要する費用の額とする。
(宿泊手当)
第15条 宿泊手当は,宿泊を伴う旅行に必要な諸雑費に充てるための費用とし,その額は,財務省令別表第3に規定する1夜当たりの定額とする。
(転居費)
第16条 転居費は,赴任に伴う転居に要する費用(第18条第1項第1号又は第2号に規定する場合の家族の転居に要する費用を含む。)とし,その額は,転居の実態を勘案して規則で定める方法により算定される額とする。
(着後滞在費)
第17条 着後滞在費は,赴任に伴う転居に必要な滞在に係る費用とし,その額は,内国旅行にあっては5夜分を,外国旅行にあっては10夜分を限度として,現に宿泊した夜数に係る宿泊費及び宿泊手当の合計額に相当する額とする。
(家族移転費)
第18条 家族移転費は,赴任に伴う家族の移転に要する費用とし,その額は,次に掲げる額とする。
2 旅行命令権者は,公務上の必要又は天災その他やむを得ない事情がある場合には,前項第2号に規定する期間を延長することができる。
(渡航雑費)
第19条 渡航雑費は,外国旅行に要する雑費とし,その額は,予防接種に係る費用,旅券の交付手数料及び査証手数料,外貨交換手数料並びに入出国税その他外国旅行に必要なものとして規則で定める費用の額とする。
(死亡手当)
第20条 死亡手当は,職員の外国における死亡(第3条第2項第5号に規定する場合に限る。)に伴う諸雑費に充てるための費用とし,その額は,財務省令別表第5で定める定額とする。
3 任命権者は,天災その他やむを得ない事情がある場合には,第1項に規定する期間を延長することができる。
(旅費の調整)
第25条 旅行命令権者は,旅行者が組合以外の者から旅費の支給を受ける場合その他旅行における特別の事情により,又は当該旅行の性質上,この条例の規定による旅費を支給した場合には,不当に旅行の実費を超えた旅費又は通常必要としない旅費を支給することとなる場合においては,その実費を超えることとなる部分の旅費又はその必要としない部分の旅費を支給しないことができる。
2 旅行命令権者は,旅行者がこの条例の規定による旅費により旅行することが,当該旅行における特別の事情により又は当該旅行の性質上困難である場合には,管理者に協議して定める旅費を支給することができる。
(旅費の特例)
第26条 旅行命令権者は,職員について労働基準法(昭和22年法律第49号)第15条第3項若しくは第64条又は船員法(昭和22年法律第100号)第47条の規定に該当する事由がある場合において,この条例の規定による旅費の支給ができないとき又はこの条例の規定により支給する旅費が,労働基準法第15条第3項若しくは第64条又は船員法第48条の規定による旅費又は費用に満たないときは,当該職員に対し,これらの規定による旅費若しくは費用に相当する金額又はその満たない部分に相当する金額を旅費として支給するものとする。
(旅費の返納)
第27条 支出命令者等は,旅行者又は旅行役務提供者がこの条例又はこれに基づく規則の規定に違反して旅費の支給又は旅費に相当する金額の支払を受けた場合には,当該旅費又は当該金額を返納させなければならない。
2 旅行者がこの条例又はこの条例に基づく規則の規定に違反して旅費の支給を受けた場合には,支出命令者等は,前項に規定する返納に代えて,当該支出命令者等がその後においてその者に対し支出し,又は支払う給与又は旅費の額から,当該旅費に相当する金額を差し引くことができる。
3 前項に規定する給与の種類は規則で定める。
(監督)
第28条 管理者は,この条例の適正な執行を確保するため,各任命権者に対して,この条例の執行状況に関する資料若しくは報告を求め,実地監査を行い,又はこの条例の執行について必要な措置を求めることができる。
(委任)
第29条 この条例の施行に関し必要な事項は,管理者が定める。
附則
(施行期日)
1 この条例は,平成2年8月1日から施行する。
附則(平成12年2月15日条例第3号)
(施行期日)
1 この条例は,平成12年4月1日から施行する。
(経過措置)
2 改正後の気仙沼・本吉地域広域行政事務組合職員の旅費に関する条例の規定は,この条例の施行の日(以下「施行日」という。)以後に出発する旅行及び施行日前に出発し,かつ,施行日以後に完了する旅行のうち施行日以後の期間に対応する分について適用し,当該旅行のうち施行日前の期間に対応する分及び施行日前に完了した旅行については,なお従前の例による。
附則(平成17年3月31日条例第5号)
(施行期日)
この条例は,平成17年4月1日から施行する。
附則(平成17年9月30日条例第11号)
(施行期日)
この条例は,平成17年10月1日から施行する。
附則(平成18年7月28日条例第12号)
(施行期日)
1 この条例は,平成18年8月1日から施行する。
(経過措置)
2 改正後の気仙沼・本吉地域広域行政事務組合職員の旅費に関する条例の規定は,この条例の施行の日(以下「施行日」という。)以後に出発する旅行及び施行日前に出発し,かつ,施行日以後に完了する旅行のうち施行日以後の期間に対応する分について適用し,当該旅行のうち施行日前の期間に対応する分及び施行日前に完了した旅行については,なお従前の例による。
附則(平成21年8月3日条例第17号)
この条例は,平成21年9月1日から施行する。
附則(平成26年7月31日条例第8号)
(施行期日)
1 この条例は,平成26年8月1日から施行する。
(経過措置)
2 改正後の気仙沼・本吉地域広域行政事務組合職員の旅費に関する条例の規定は,この条例の施行の日以後に出発する旅行から適用し,同日前に出発した旅行については,なお従前の例による。
附則(平成29年2月13日条例第3号)
この条例は,公布の日から施行する。
附則(令和元年11月29日条例第6号)抄
(施行期日)
1 この条例は,成年被後見人等の権利の制限に係る措置の適正化等を図るための関係法律の整備に関する法律(令和元年法律第37号。次項において「法」という。)附則第1条第2号に定める施行の日(令和元年12月14日)から施行する。
附則(令和7年3月25日条例第5号)
(施行期日)
1 この条例は,令和7年4月1日から施行する。
(経過措置)
2 この条例による改正後の気仙沼・本吉地域広域行政事務組合職員の旅費に関する条例(以下「新条例」という。)の規定は,この条例も施行の日(以下「施行日」という。)以後に新条例第2条第1項第4項に規定する旅行命令等を発する旅行及び新条例第3条第5項の規定により旅費の支給を決定する旅行について適用し,施行期日前にこの条例による改正前の気仙沼・本吉地域広域行政事務組合職員の旅費に関する条例(以下「旧条例」という。)第4条第1項に規定する旅行命令権者が同項に規定する旅行命令等を発した旅行及び旧条例第3条第5項の規定により旅費の支給を決定した旅行については,なお従前の例による。ただし,施行日前に旧条例第4条第1項に規定する旅行命令権者が同項に規定する旅行命令等を発し,かつ,施行日以降に新条例第2条第1項第4号に規定する旅行命令権者が新条例第4条第3項の規定により当該旅行命令等の変更をする旅行については,新条例の規定は,当該旅行のうち当該変更の日以後の期間に対応する分について適用し,当該旅行のうち当該変更の日前の期間に対応する分については,なお従前の例による。
3 新条例第3条第6項及び第7項の規定は,これらの項に規定する者が同条第1項,第2項,第4項及び第5項の規定により旅費の支給を受けることができる場合について適用し,旧条例第3条第1項,第2項,第4項及び第5項の規定により旅費の支給を受けることができる場合については,なお従前の例による。
4 新条例第27条の規定は,新条例又はこれに基づく規則の規定に違反して旅費の支給を受けた場合について適用する。